身近な自然をみつめなおしましょう!
“とくしま自然観察の会”は、誰でも気軽に参加してもらえる観察会を通じて、身近な自然を楽しみながら、また自然について考えるためのネットワークづくりをしようと1994年4月に発足しました。
かつては、こどもたちの遊び場であったり、小さな生命の棲み家であった原っぱや、雑木林や、池や、小川など、身近な自然環境が急速に失われていきます。
私たちは、身近な自然を見つめ直すための自然観察会を、吉野川河口、城山、小松海岸で、定期的に開いています。吉野川や、城山を選んだのは、徳島人にとっては、切り離せない風景であり、吉野川河口や、干潟においては、生態系のドラマを実際に自分の目で楽しむことができるからです。また、城山は、街のまんなかにありながら、森林生態系として、人の手があまり入っていない自然に近い森として貴重であり、本物の縁を感じ、森の木や草や動物を観察できるからです。小松海岸は、現在徳島市周辺で唯一残された自然海岸であり、夏には海水浴で賑わい、毎年アカウミガメが上陸し、波打ち際では希少種のフジノハナガイが見られ、海岸の植生も豊かな場所です。
身近な自然を知り、体で感じることは、保護も含めた自然を考える時に、とても大切なことだと思います。四季折々の生命の営みに立ち会ったりしながら、自然について考えることが、特別な人だけが考える特別なことではないということを、こどもたちや、勿論、おとなにも感じてもらう場にしていきたいと思っています。
活 動
1.自然観察会の開催と普及啓発活動
(環境保全に関するコンサートや展覧会などのイベント開催など)
2.ガイドブックやリーフレットの作成・会報の発行
3.環境保全や環境教育を進めていくための人材養成セミナーや学習会の開催
4.環境調査の実施:市民と研究者との連携によっておもに県内の河口や海岸、沿岸域の生物多様性、文化、歴史など広い観点での定期的な市民調査
5.各種シンポジウムでの発表や環境保全に関する話題、情報提供
6.環境教育やエコツアーのプログラムの開発と実践および行政などへの提案
7.小学校や地域こども会、他の市民団体の環境教育活動の支援
8.環境保全、環境教育、まちづくりについて考え、実践していくためのネットワークづくり